私版・東京大学理科一類[ここに合否を入力]体験記

はじめに

後でもう一回もくじは載せますが使いやすいように最初にも載せておきます。

仮もくじ

 

本編

この記事について

どういう風の吹き回し?

こんにちは

私はこの瞬間をずっと待っていました。私は高校一年生の時に東京大学理科一類を志望を志望し始めると同時に「受験体験記をメチャクチャに書き散らす/学校の"合格体験記を聞く会"でメチャクチャに語り散らす」ことを渇望するようになり、3年間その欲望を抑え続け、受験が終わった今その全てを解放する時が来ました。よってこの記事は私の東大入試体験記である以前にに私の自己満足の具現であり、読む者に何かを伝えたい、後輩の役に立ちたい等といった善意とは無縁のものになります。多分。

パクリですよね

これは確かに私の入試体験記なのですが、実は「合否発表前に体験記を書いて公開する」というアイデアをとある先輩様から丸パクリして書いているものになります(パクる許可は取ってあります)。

 

👇とある先輩様のブログ

licjar-xeymelloz.hatenablog.com

 

とても面白い記事なのでオススメさせてもらいます。これは私がそうだったからなのですが、地方公立の高校に通う人には刺さります。私はこれ以外の体験記をちゃんと読んだ覚えがほとんどありません。

これはどういうスタイルの体験記なの?

多分これは私の高校生活の振り返り的側面を強く持つ記事になると思います。というのは私はこの入試体験記をただの勉強記録として書くのはつまらないと思っているからであり、また、自分自身への反省を促すひとつのきっかけにしたいと思っているからです。ただそれらの日常的要素を好きに入れようとすると記事のボリュームが凄まじいことになるというのが書いているうちにだんだんわかってきましたし、 この記事をすべて書き上げた後に、勉強記録的内容だけをコンパクトにまとめた軽量版を作っておこうと思います。多分完成しません。人のために整理された入試体験記を書いてあげられるほど私の器は大きくありませんし、そもそもものを書くこと自体がヘタクソすぎます。

まあ逆に言えばこの記事はかなりの重量級となっています。多分10000字越え。

……と思っていたら結局13000字越えのバケモノになってしまいました。

この体験記を書くにあたって、時間軸に沿った書き方にするか時間軸を無視して科目やトピックごとにまとめるような書き方にするか迷いましたが、りちゃさんの記事が時間軸型だったので今回はじゃないほうにしてみようかと思います。

入試体験記なんて所詮デカい自己紹介みたいなもんだとは思っているが、一応自己紹介

地方公立高校出身

共テは物理化学地理選択

2次は物理化学選択

東進生

JPhO(物理チャレンジ)2022優良賞受賞者

 

注)途中に挟んである「Tips.1」みたいなのは受験とは直接関係がないものであって自分のメンタルや高校生活に大きく関わったハナシを載せています。つまりゴミなので読まなくてもよいです。

 

もくじ

 

 

もくじの中にもくじがあって、再帰

私たちが東大!?ありえない!

東大入試体験記である以上は東大を志望することになった経緯とその理由を述べておいた方がいいと思うので、まずそれを書いておきます。

できるだけリアルなことを話すと多分3段階のプロセスがあります。

1.Twitterを始めるです!

私は中三の冬の3月2日、すなわちコロナで全国の学校が一斉に閉校にされたその日にTwitterを始めました。あれがちょうど3年前、3年も前という事実はかなり直観に反しますね……。それでまあ、ツイッタラーの人なら多分わかるとは思いますが日本中の学力おばけ中高生の存在をメチャクチャ認識させられて、自分も最難関大学を目指したいという気持ちを持つようになりました。それ以前は東大とかは無理だし東北大くらいのとこに入れたらそれでいいやと思っていました。今思えば完全に東北大を舐めていますが中学生~高一なんて割とそんなもんだと思いますし、多分大丈夫です。

2.東大か京大か、好きな方を選ぶです!

難関大学と言ったら東大か京大な訳なのですが、これに関しては「東京に行きたい」という理由で東大になりました。入試問題の傾向なんて知りません。行きたい方に合わせればいいのですから。

3.東大に行きたい理由(後付け)をフリフリするです!

A.大都会に行きたい

そもそもなんですが私は山形県の田舎出身で、都会がどんなものなのかミリしらです。だから都会が人の住む空間としてカスであるということは人伝いに何度も聞かせられたことでしたがそれでも一度は大都会に住んでみたいという気持ちがありました。それで日本一の都会である東京(異論は認めます)に一度行けば良いだろうということになりました。

B.コミケを始めとするイベントに行きたい

私は高校2年の8月にある漫画にハマったのですが、その作者はコミケに参加してたりしてそこら辺からイベント行きたいの気持ちが強くなりました。よって首都である東京に行けば良い。(大端折り)

C.自分より頭がいい連中が闊歩する環境に行きたい

これはちゃんと真面目っぽい理由ですし、そんなに後付けの理由という訳でもないです。高一の時の担任に「最難関大とそれ以外の一番大きい違いは何か」みたいなことを聞いたら「学生の質」と言われました。これが🦀だったので志望理由になりました。

 

ということで東大志望になりました。高一の夏ごろに志望が決まったと思います。理由は後付けとは言いましたが、私は理由を後付けすることが人間の基本的な性質の一つだと思っているので他の受験生に比べてそこまでふざけているつもりはありません。(それとは別にふざけているとみなされそうだとも思っていますが)

りちゃさんの記事で書かれてた内容に被りますが、田舎の高校だと東大を志望する理由が「すごいから」でだいたい済むのでわざわざこんな志望理由を考えさせられることもほぼありませんでした。だから割と適当でも特に問題はありません。推薦とか使うなら別なんでしょうが……

全然ダメです!!!

ここまで書いた上でいうのもアレだし本当に今更なんですけど、やっぱり志望理由がかなり適当なんですよね。三つ目のやつはかなりちゃんとしているんですけどやっぱり後付け感が否めないし、どうやっても「行けるから東大に行く」感が強いというか。そういう適当な奴は結局受験も失敗するんじゃないかなあとも思うのですが、どうなんでしょう。結果は3月10日に分かります。落ちてたら「やっぱり」ですね。

Tips.1 部活について

書き始めて思ったのですが多分これ全然Tipsじゃないです。

私には高校生活の中でちゃんと部活を頑張った経験というものがないです。もしかしたら部分的にはあるのかもしれませんが忘れました。私は高校一年生の時は科学部(正確には違うのですが便宜上そういうことにしておいて下さい)に入っていてグダグダやっていまして、二年生になると同時に文芸部(これも正確には違う)に転部しました。転部した後は酷すぎてここには書けないような行動を一緒に転部した友達二人+元々文芸部員だった友達一人とそこそこやっていました(この記事は弊校の後輩も読むかもしれないのでね、書けません)。転部の仕方も結構酷くて、転部するための先生の許可だけ取って部員には何も言わずにさよならしました。かなり酷いですね……。その文芸部というのは弊校に存在する部活の中で最も帰宅部に近い部活です。なんでそんな部活に転部したのか、という話ですが、多分科学部が合わなくて他に入りたい部活もなかったから、みたいな感じだったのだと思います。自分でもよくわかっていません。それでそういう適当な部活経験をしておいて今になって思うのですが、部活動をちゃんと頑張る経験ってやっぱり大事なんですよね。部活そのものが悪いのではなくて適当にやった私が悪いのです。部活をちゃんとやる人とそうでない人では、色んな意味での体力の差が生まれて後々効いてくる感じがします。後輩の人はちゃんと部活をやろうね、多分やった方がいいです。多分。

ちなみにその"一緒に転部した友達二人"ですが、片方は退学して連絡がつかなくなり、もう片方は私が自ら縁を切ったので連絡がつきません。なんでそんなことになったのか、ということは次のTipsで書こうと思います。そんなにヤバイ話でもないんですが私の高校生活を語る上では割と重要です……。

科目ごと

ここから先は私が受験勉強として主に行ったことを科目ごとに書いていきます。読んだ人が私の怠惰さにビビってブラウザバックすること請け合い。

国語

国語、何をやったんでしょうか?本で言えば古文単語315と漢文早覚え即答法しかちゃんと読んだ記憶がありません。平時の学習は学校の授業・講習だけでした。演習に関しては過去問以外は数えてられないので過去問だけで言うと、共テの過去問は多分4年分、2次の過去問は3年分ぐらいしか解いていません。こんなんだから共テの失点の半分以上が国語のせいになるんですよね。2次は試験時間が長いので本気を出せば火事場の馬鹿力的に乗り切れると思っていた節がありましたが実際の手応えがどうだったかは後ほど(共テも含め)。

数学

高一のころはチャートとかFocus Goldとかやってましたねえ。嘘です。1Aの二次関数のとこと三角関数のとこと2Bの指数対数のところしかやっていません。今だから思うことですが、所謂網羅系ってのはそもそも初学者向けで大量の情報をむなみに脳みそに流し込んでその科目の雰囲気みたいなものを知るために使うべきであって、何周もするとか極めるとかそういうものでは全くないです。そういう使い方に何の意味もないとは言いませんが、受験勉強においてはトンデモなく非効率だと思います。じゃあなにすればいいのよってことですが、私はたぶん高二の春ごろに大学への数学の月刊じゃないほうをやっていました。多分かなり良かったと思うのですがもう記憶がありません。これに限らず私は高二の頃の記憶がありません。それ以外の問題集(過去問以外)は三年間を通しても多分まったくやっていないので何も言えません。

2次の過去問は鉄緑が出してる5000円ぐらいする10年分+αのやつ(ボッタクリっぽい)で10年分だけ解きました。鉄製だけあってかなり解説は最高に丁寧でした。別解がいっぱい載ってるので自分が解けなかった時にその失敗した方針で行ったらどうなってたか、みたいなののチェックができるという点が個人的には非常に良かったです。ボッタクリとか言いましたけど、費用対効果でいう効果の部分が抜群に高いのでコスパ最強だと思います。赤本の数倍良いと思います。東大受験者じゃなくても東北大レベルなら買う価値ありまくりです。当然だけどこういうのは鉄生以外に対して言ってますからね。

共テは演習を一ミリ程度しかしませんでした。才能で乗り切ると豪語していたので……

先取りは高一や高二の頃はやろうと思っていたのですが怠惰すぎて結局普通の高校と同じように進みました。つまり高3の1学期に数3の履修が終わるペースです。中高一貫校と比べてなんと遅いことよ。

英語

単語帳から行きますよ。終わらせた単語帳はありません。半分以上やった単語帳は鉄壁(ちょうど半分)とシス単(ステージ3まで)です。怠惰すぎない???????こんなのとても、例えば弊校の英語教師には見せられません、やれって言ってくれてたのに。ごめんなさい本当に。私は帰国子女とかではありません。中学1年生から英語を勉強し始めて中3で英検3級を取るような普通の人です(一応高1で2級取ってるのでそこはチョビっとだけはやい)。英検準1級以上は面接がダルすぎて受ける気ありませんでした。まあ英検の話に興味はないでしょう。

英語は最後まで苦手教科でした。高一七月の公立高校御用達模試の時から高三最後の東大オープンまでずっと苦手でした。努力してないんだから残当です。

共テ過去問は4年分ぐらい解いて予想問題は人並みにやりました。2次の過去問は……大問によりますが2年分ぐらいしか解いてません。リスニングは3年分ぐらい。リスニングに関しては鉄が出してる予想問題みたいなやつを登校中にスマホいじりながら聞いてたりしました。その本曰く「なんの意味もない行為」らしいです。書いてて落ちた気がどんどんしてきます。今更何を言ってもlater festival・覆水盆に返らず・ほぞをかむ・捻り出した歯磨き粉はチューブに戻せない・熱力学第二法則なんですけどね。

一応2次対策としてどこを重点的にやったかみたいなのを説明します。2次対策をまともにやり始めたのは2次試験まで残り1週間ぐらいになった時で、リスニング・英作文・和訳を中心にやりました。まず、最後のオープン模試で英作文0点だったのが結構げんなりだったのですが伸びしろ十分ということに解釈しました。ここに限らず解釈というものは大事です。キモチ1つで世界は変わるから……。リスニングは多分ちょっとやれば伸びるだろうという勝手な印象があったし、登校中に聞いてたりもしたので楽に伸びるだろうということで練習しました。和訳は日本語だからいけるでしょと思ったのでやりました。色々適当ですね……。それ以外をやる暇はありません、2次試験まで残り約1週間しかないのです。本当にアホ。諦めたという訳では無いんですけどね。受かるつもり以外はありませんでした。今も受かるつもりですが。

落ちてたら英語のせいかなあ……

物理

物理は私の一番好きな科目なのでここのパートはかなり長くなっております。完全に今更なので本当に本当に言うまでもないのですが、内容がいっぱいというよりはグダグダとまとまりのない文章がたくさん書けているだけです。

自己紹介で述べたのをもう少し詳しく言うと、私はJPhO(物理チャレンジ)2022に出場して優良賞(全国行った人の中で上位5割がとれる)を取っているので、物理力はナメクジよりはあると思っています………………。物理をやる者から見れば私もナメクジもニアリーイコールかもしれませんが。ちなみに私は決勝進出者の中で最も第一チャレンジ(予選)の実験問題の評価が低く(物チャ予選には実験問題と理論問題がある)(全段階のうち下から2番目)、理論問題だけの点数でゴリ押し本選出場できたという人だったりします。実験がヘタクソだったというだけの話であってなんの自慢にもなりません。JPhOで全国行きたいのなら実験問題をちゃんとやりましょう。普通の田舎者が都会の先取りニンゲンたちを破れるとすれば実験をちゃんとやった時だけです(じゃあ私はなんなんだろう)。まあ入賞したとは言ってもメダル取ってる人(上位3割)に比べるとまだまだなんだなあと思いますし、そもそも普通の大学入試の物理がそんなに解けるわけでもありません。もっと言うと物チャには高3だけでなく高2や高1もめっっちゃ出場しているので、「高3のくせに」と言われたら多分ウッてなります。本選で会った人はみんないい人だったので多分そんなこと言う人いないんですけどね。

与太話はここまでにして、高校生活において物理で何をやったかを説明します。勘のいい読者なら気づいていると思いますが、まず私は冒頭で東進生と述べたのにも関わらずその話を一切していません。それはひとえに怠惰だからです。物理は基本的に東進の力で成長しました。取った講座(科目問わず)はいくつかありますが、"ちゃんと"やったのはハイレベル物理だけです。サングラスのおじさんで「数式は言葉です」「お話にならない」みたいなセリフが有名な苑田尚之先生による講座です。私は普通に苑田ファンなので色々おすすめしておきたいことはありますが、わざわざ書かなくても多分検索すればいくらでも私の言いたいことが出るでしょうからここではやめておきます。あと重要なのはやっぱりJPhOで、JPhO本選の過去問は二年分ぐらい解いたのですが、その経験は後々結構役に立ちました。これは今年の東大物理を解いてきたから言えることですね。ふふふ。言ってる意味は後でわかります。多分。

ハイ物を履修した時期についてはあんまり記憶はないのですが、確か高二春~秋に力学、高二冬~高三春に熱・波動、高三夏に電磁気を終わしたと思います。電磁気はJPhOのために一気に詰めてやりましたね。私だけの話じゃありませんけど、そんな感じの目的意識がないと全く勉強が進みませんよ。そういう意味で英検みたいなものはいいペースメーカーになるはずです。

そんな感じで私は苑田一筋だったので問題集の類は一切やっていません。高一冬だかの頃になんか三冊ぐらい買った覚えがありますが全くやらずに売りました。その時にかの物理のエッセンスも買って売ってたのですが、実は私はあの参考書のアンチです。エッセンスはなんか話によれば人を選ぶらしいので、私は選ばれなかった方なんでしょう。個人的には「あれはエッセンスと銘打っているにも拘わらず全く物理学のエッセンスになっていないので絶対やるな」と思っているのですけどね、まあなんでもいいです。参考書・問題集ってものはやっぱり人によるんでしょう。

共テと東大の過去問の話に入ります。まずこれは化学もなんですが、共テは一切演習していません。普通に解けると思っていたので……。それで2次は数学で使った鉄のやつの物理バージョンも買ってあるので10年分解きました。だいたい数学と同じなので特に言うことはないです。

化学

まず参考書ですが、原点からの化学 有機化学を四回ぐらい読み込みました。四回も読んだ参考書は多分これだけですね。四回は多い方です。ちなみに無機化学の方も持ってはいましたが怠惰なので一周も終わらせていません。有機化学と言っているので私は最初勘違いをしていたのですが、高分子分野の内容も含まれています。高三の春ごろに読み終わったので、地方公立の遅いカリキュラムで学習するはずの私はこの本で最初に高分子を学んだことになります。

問題集はリードαと重要問題集を適当にやりました。αの方は高分子以外一周したと思います。重問の方は最初の方の問題を確か90題くらいやったはずです。勘のいい読者なら気づいていると思いますが(二回目)、私は高分子分野は一切演習を行っていません。理由はやはり簡単で、怠惰だからです。ただこれはそんなに問題とはならなくて、共テでも二次試験でも高分子の出題はそこまで多くないので困ったりはしませんでした。というか有機化学分野がある程度わかっているなら高分子分野もそこそこやっていけます。

過去問の話ですが、共テは当然やってないのでいいとして、二次は結構変なことをしました。やった過去問の年度は2000年~2010年と2021・2022年です。なんで???学校においてあった過去問のプリントがそうなっていたからです。2021と2022は自分でやったので別ですが、2000年代初頭のやつはそういうことです。2010年代もやれ、って話ですが、まあ私のことなのでね、しょうがない。10年分以上やった時点で私の中ではかなり上出来です。なので自信は割とありました。

Tips.2 恋愛について

前回のTipsで

ちなみにその"一緒に転部した友達二人"ですが、片方は退学して連絡がつかなくなり、もう片方は私が自ら縁を切ったので連絡がつきません。なんでそんなことになったのか、ということは次のTipsで書こうと思います。そんなにヤバイ話でもないんですが私の高校生活を語る上では割と重要です……。

と書いたので書きます。やっぱりかなりシビアな話になるので軽くだけ。

最初に断っておきますが私は高校生活だと誰とも付き合ったことがないし好きになったこともないし告白した/されたこともありません。

恋愛に関係してるのは後者の友達です。高二春から高三秋にかけてその人は恋愛で色々と行動し、その結果私がもう関わっているのが厭になった、ってところです。さよならしたのは高三の秋ですね。私の方から一切話しかけなくしました。

これだけの話ですけど、こうやって受験前に人間関係を捻じれさせるのは得策ではありません。メンタルに大きな支障を与えかねないからです(当然)。私は割と平気な方なので受験に影響は(多分)ありませんでしたが、あと少し変なことをしていたらヤバかったかもしれません。受験直前は余計なことを考えないようにすることがマジで大事なので、ねじれがあるのなら多くの人は遅くとも夏には解消させておいた方がいいかもしれませんね、知らんけど……。

まあ私なんかが人の恋愛に口を出せる立場にあるはずもないので、もしこれを読んでいる人がいるならこのTipsは妄言とみなしてくださいね。というかこれ本当に受験に関係ない話すぎてヤバい。

共通テスト

だいたい入試体験記なんかを読んでいる人はここが気になるんでしょう。あげます。

自己採点です(得点調整適用済)

 

英語R 90

英語L 98

数学1 100

数学2 98

国語 152

物理 92

化学 96

地理 81

 

Σ 807→99.02(東大圧縮)

 

なんか意外と取れてて笑いました。自己ベストが767だったことを考えればかなりうまくいったんじゃないでしょうか?失点の半分以上が国語でかなりヤバいですが、まあいいでしょう。地理が81も取れてるのとかは正直運な気がします。調子こいてた理科はあんまりうまくいってないですね。物理ムズって思ってたら世論は真逆でビビりました。

会場では基本的に一ミリも緊張しませんでした。数学2Bの時だけ正体不明の緊張に見舞われてブルッブルでしたが、本当に何だったんでしょう?なんでもいいです。

冠模試

冠模試の結果は正直よく覚えていませんが、だいたいCで三回に一回ぐらいBだったと思います。高一の駿台模試の頃から模試の判定はCばっかりでしたね。と思っていたら最後の東大オープンだけ数学で80点もとれてA判定でした。その対価(???)として英作文と和文英訳が0点だったのですが。理科はそのころから半分以上とれるようになりました。国語は知りません。東進の最終東大本番レベル模試は「受けたら自信を無くしそう」みたいな変なことを言ってサボったので受けていません。

やっぱり一年間を通しても英語はずっと苦手で偏差値50を切ることも多かったです。数学と国語はともに振れ幅がひどく、数学は20~80、国語は20~50点の幅を行ったり来たりしていました。最初から最後までずっとです。だからというかただの逆恨みですが、模試の採点みたいなものは予備校ごとに多分全然違うし信用できないなあと思っていました。理科だけはかなり順調に点数が伸びました。間違っている答えがなぜかマルになっていたりしたからでしょうかね?よくわかりません。自己採点で合計120だと思ったら170だった時もありますし、謎です。

得点計画

250が目標です。

一番得意な理科で殴ります。2013物理とかは60分足らずで54点取れましたし、多分物理化学で80ぐらいいけるでしょう。2010年代前半の東大理科は異常に簡単なのであてにできない、とは思っていましたが自信はありました。国語は多分本気を出せば30は取れます。英語と数学で残りを分担すると70づつになります。え、あれほどサボった英語で70も取れるわけがないだろうだと?その通りですね。本当に根拠がどこにもない自信で70に設定しました。ヤバいですね……。数学はあの鬼のように簡単だった2017年で100点越えしたので多分大丈夫だろうみたいな感じです。これで合計250あります。

 

こんな感じで本当に大丈夫なのか、書いている今になって凄まじく不安になってきたのは内緒です。今まで自分はなんやかんやであらゆる試験を突破してきたし、本番にも強いタイプだし、共テもうまくいったし、多分大丈夫だろうという自信は確かにありました。

Tips.3 プリキュアについて

は?と思った人が正しいです。しかしプリキュアの存在は私の大学受験を語る上でメチャクチャ重要です。あくまでも"私の"です。

私は元々たまにYouTubeで聴く程度にはプリキュアシリーズの曲が好きでした。それで共通テスト直前にもなんとなく聞いていたのですが、どういうことか、「ハートキャッチプリキュア」のオープニングに興味を示しだしたんですよね。そこから”ハトプリ”の本編を見るようになっていきました。共通テストが終わるまでは六話以降は見ないと決めたり、二次試験が終わるまではハトプリ以外は見ないと決めていたりしていたので、ある程度自制はしていたと思うのですがそれでもかなりどっぷり浸かっていました。共テ後の二週間ぐらいは毎日三時間ぐらいハトプリを見ていましたね。その時間でちゃんと勉強をしていたらどうなっていたか気になるところではありますが、後悔は特にしていません。本当の本当に全く後悔していないのかは合格発表後にわかるかもしれませんが……。ちなみにYouTubeで各プリキュアの一話が公開されているので興味があるならいつでも見れます。

それで、プリキュアと大学受験に何の関係があるんだということですが、つまりは「プリキュアを試聴することはメンタルの安定に貢献した」につきます。プリキュアって普通に女児向けコンテンツなので余計なことを考えずに見れるんですよね。受験が近づいてくるとやっぱり人間はイライラしてしまうもので、そういうときに何か気を紛らわせることができるコンテンツはどうしても必要です。私にとってはプリキュアがそれだった訳です。共通テストの会場でも休み時間にプリキュアの曲を聴いていましたし、二次試験の時もpixivで二次創作の絵を見たりして周りの受験生を威嚇していました。プリキュアを通して、受験生はそういう心のよりどころを少なくとも一つは持っておくべきだと思いましたね。

 

ちなみに二次試験終了したその日の夜に初代プリキュアの一話を見ました

二次試験

二次試験前夜(試験が二日あるので前夜も二日ある(?))ですが前述のとおり私は精神が荒立つ度にプリキュアの曲を聴いて落ち着いていました。

あとここで一つ、二次試験を語るうえで最初に述べなければいけないことがあるのでここで書きます。私は二年前の時点で、りちゃさんの記事で言及されていたロシア料理店”海燕”に行きたかったのですが、その約半年後にシェフの方がお亡くなりになって閉店しているのでかなわなかったんですよね。誰に対して言っているわけでもありませんが、まあそういうこともあります。

国語

国語ですがやっぱりよくわかりませんね。全体的に読解はやりやすかった印象があって記述の日本語もかなり整えられたと思っていますが点数につながっているのかは完全に謎です。第一問は仮面の話だったのですがサバーク博士しか頭にありませんでした。

数学

最近は第一問で簡単な問題や計算問題が出ていたので今回もそうだと思っていたのですが、予想が外れて定積分の評価の問題で(1)から解けなくて出鼻を挫かれました。第二問は私が得意だと思っていた確率の問題だったのですが、nを用いた漸化式といういつものパターン問題の問題ではなくて、(1)しか解けませんでした。第三問・四問は図形とかベクトルとかの問題で、何とか答えまでは出しました。今回のセットの中ではまだ易問の方だと思いましたが世論はどうなんでしょう。調べる気にならないのでわかりません。第五問・六問はなんかもう気持ちの悪い整式やら体積やらで、完答は無理だと踏んだのでどちらも(1)だけ解きました。第六問(1)の方は最初は積分で求めようとしてかなり唸って一度はあきらめたのですが、終了間際になってパズル的発想で解けることに気づいて一応答えまでたどり着きました。あとこれも終了間際の時のことですが、大問一は(1)が解けなくても(2)が解けるということに気づいたので面積評価をするという方針だけ書きました。全体的にとっかかりになる易問がなくて難しいセットだった……と思いたいです。

理科

物理はヤバかったですね。マジで。歴史的激難化の年でしたね本当に。こんなバケモノみたいな年に当たったことが誇らしいです。気になる人は検索してください。というかTwitterなどで既に一度は見たんじゃないでしょうか。それで、数学と理科は「解けそうになかったら大問ごと飛ばす」という方針でやっていたのですが、まさか物理の全大問を飛ばして化学から解き始めることになるとは思いませんでした。その化学ですが物理のヤバさが印象的過ぎてほぼ記憶にありません。唯一記憶にあるのは、第一問の後半が20年ぐらい前の年の問題で見たことがあって助かったということぐらいです。

過去問の話ですが、共テは当然やってないのでいいとして、二次は結構変なことをしました。やった過去問の年度は2000年~2010年と2021・2022年です。なんで???

奇跡ですねえ……。それで化学を解き終えてもう一度物理を眺めに戻りました。改めて見ると本当にヤバい。第一問から超久しぶりの原子分野、第二問はマジヤバとしか言いようのない回路図、風船ぷにぷに熱力学の第三問。ただ私もJPhO入賞者ですし、ここで引き下がるわけにもいかないんですよね。それに鬼難化なのであればここで稼げれば大きなアドバンテージになる。ということでもう一度問題をよく読んで気づいたのですが、私、第一問で飛び出した粒子が”垂直に”小さな穴に入射するという条件を見逃していました。それに気づいたら後は割と解けました。割とです。半分は当たったかなという感じ。エネルギー関係のところがかなり怪しいと思うのですが多分そこまで大きくミスしていることもないでしょう。それで、第一問にどのぐらいの時間を費やしたかは覚えていないのですが、残り時間で大問二つを両方解くことは明らかに無理なので、第三問に手を付けました。第二問を捨てることにしたのはあのトンデモない回路図がヤバかったからです。風船ぷにぷにで見たことのない関係式をいきなり使わせてくる第三問の方がまだマシと判断したということです。謎の関係式を急に提示されるのはJPhOで慣れているというのもありました。それで何とか唸りまくって第三問も八割方書くことが出来ました。あれは小さいころに風船ふたつをぷにぷにして遊んだ経験があるとだいぶイメージしやすいんじゃないかなという感じです。一つだけ普通の解法で解けなくて微分を使ったところがありますが、まあどうでもいいです。あとこれはあとから自己採点したからわかることなんですが、第三問、半分ぐらい雪崩れてました。まあ、考え方は当たってるしきっと点数は来る(震え声)。

英語(というか部屋の話)

最後は英語ですねえ。なんかよくわからないのでリスニングの話だけしておきます。私が受けた部屋は法文一号館の二階で、なんか事前に調べた限りだとあんまりリスニングが聞きやすくないらしいのですが、私はそうは思いませんでした。ちょっと音量が小さいとは思いましたがその程度です。それとは別にリスニングの内容は難しかったと思います。なんかしゃべり方に緩急がある感じで、スピードも思っていたより早かったです。東大の教員が喋ってるみたいな噂がありますが本当なんでしょうかね。ちなみに一緒に東大を受験した文系の友達がいるのですが、その人はメチャクチャリスニングが聞きづらくて男の人の声が全然わからなかったと言ってました。部屋ガチャって怖い。あ、あともう一つ。私が受けた部屋は普通にデカすぎて、理科の最中に中央の黒板に何か補足が書いてあったんですけど遠すぎて見えませんでした。後から聞いた感じだと読まなくてもほぼ大丈夫なやつだったみたいですが、「部屋がデカすぎて黒板が読めない」ってなんか色々やばいなあと思った次第です。

全体としての感触

数学理科が異様に難しくて、今年の最低点はとうとう300点を切るんじゃないかという感じです。対する私の自己採点は、適当にしかやっていませんがおよそ285点です。理科は本当に鬼のように難しかったので所謂下駄がはかされるとは思いますが、それでも受かっているか微妙です。うーん、合否は本当にわかりません。わからないからこそ今入試体験記を書くことに面白さがあるとは思うんですけどね。

おわりに

お疲れ様でした。とりあえずこのアホみたいに長い文章を最後まで書ききれたことを祝福しましょう。合否はこれを書いている時点から数えて二日後にわかるわけですが、結果によらずこうやって高校生活のまとめみたいな文章を完成させられたことには満足しています。あ、入試の結果をのちのち追記するからまだ完成ではないか。ああっ、あとでこのブログ内のところどころに隠したネタを解説するためにテキストリンクと注釈を色々貼り付けるつもりだったんだ。まだいろいろやることがありますね……。ということで、さようなら。(2023/03/08 18:06)

 

追記編

結果

不合格

 

以下開示です(ここら辺ブログに書き込んだ時系列めちゃくちゃだが許して)。

 

国語 29

外国語 62

数学 51

物理 35

化学 37

 

Σ 214/440

ΣΣ 313.1222/550

 

いや1.86点差落ちとか惜しくて草

感想等その1(2023/03/14)

とうとう、落ちてしまった。言いたいことはたくさんあるが、まず最初に言いたいのは、後悔はしていない。自分はやっぱり勉強量が少なかったと思うけど、それでも自分なりにかなり頑張って勉強したし、今やっている勉強法に至ったのも三年間試行錯誤し続けた結果だと思っている。だから「あそこでああすればよかった」とか「もっと努力すれば」みたいなイフは介入する余地がない。でも、後悔はしていないけど、悔しい。しょうがない。

やっぱり田舎はキツイと思った。同志が少なすぎる。最後まで一緒に東大理系をめざした人は僕のほかに一人だけだった。受験生だったときは全く考えなかったことだが、同志は少なかったしそれはかなり寂しいことだったと思う。受験が終わっていくらでも弱音吐けるって楽。ほかにもいろいろ弱音があるけど、プリキュアの曲曰く弱音吐いちゃダメらしいのでやめる。

後期は受けてきた。が、正直今は浪人がしたい。私立は受けていないので後期で受かってそこの大学に行くか浪人するかの二択なんだが、正直浪人がしたい。もともと浪人するつもりなんて本当に一ミリもなかったのに。大学に落ちるってこういうことなんだろうか。

 

感想等その2(2023/04/18)

だいぶ時期があきましたが、結局後期試験は合格して筑波大の物理学類に入ったんですよね。なんか感想等その1で色々と言ってましたが結論としては私は筑波大でやっていくことにになったしそれに満足しています。お疲れ様、この記事の内容はもう全て過去の話です。